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物件名 | K消防署合同庁舎改修工事 (公共工事) |
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規模 | 6階建(3階・4階部分を工事) |
工事内容 | 空調・換気・衛生の設備工事、 会議室改修工事を担当 |
工期 | 2012年9月〜2013年3月 |
今回の工事現場は消防署合同庁舎の3階、4階部分です。22室の小部屋をひとつの大会議室にする改修工事の、空調、換気工事を担当しました。
各部屋の空調設備・換気設備を全て取り払い、新たに大部屋用の機械を設置する改修工事です。
施工前 | 施工後 |
新築工事と異なり、既にあるものを一度取り払うことから始めるので廃棄物が出ます。サン空調では、認可のある専門業者に依頼し産業廃棄物の取扱いを行っています。
産業廃棄物の処理方法は産廃法により厳しく管理されています。 |
今回の空調設備工事は「ファンコイルユニット」の交換工事です。 「ファンコイルユニット」とは配管を通して建物全体にまわした水熱源を利用して空気を暖めたり冷やしたりする仕組みの空調設備です。熱源は建物の機械室1ヶ所で管理するため、冷房/暖房の切り替えが部屋毎にはできません。
現在の主流はいわゆる「エアコン」空冷方式で、こちらは部屋ごとで冷暖房切り替えができますが、必ず室外機を設置する必要があります。室内外機の距離の制限を満たせなかったり、室外機設置のスペースがない建物などは「ファンコイルユニット」が採用されます。
実際、時代の流れで「ファンコイルユニット」設置に必要な技術を持つ職人は、だんだんと減る傾向にあります。しかし必要とされる現場が今なおあり、サン空調ではその期待に応える技術を持っています。
今回の「ファンコイルユニット」は水を利用した空調ですので、配管内は当然水が流れます。配管から水漏れしないようにするのは当然のことですが、それに加えもう一つ気をつけなければならないのが「結露」です。暑い夏、部屋を涼しくするために冷たい水を循環させるので、配管に結露が発生します。
そうならないために、管に保温材を巻く作業を行います。これが非常に気を遣う作業で、少しでもすき間があったら結局そこから結露が発生してしまいます。
見えないところで実は地道で丁寧な作業を行うことによって、みなさんの生活を守っています。
配管の保温は人の目に触れるところではありませんが、とても大切な作業です。 | 配管工事が終わると水圧試験を行い、漏水がないかチェックします。 |
衛生設備工事では、トイレの配管と陶器を交換しました。
水回りの工事ですので、防水は当然重要となります。こちらは建築工事と連携して行います。
少しでも漏水するとコンクリートに染み込んで、 階下の水漏れにつながってしまいます。 |
今回は建物全体ではなく部分的な改修でした。消防署なので24時間人の出入りがあり、訓練が行われることも。注意することの多い環境での工事になりました。
施設部分にも会議室や楽団の控え室などがあるので、施工時の騒音や機材搬入などは気を遣い行いました。
そういったことも、週ごとの設計監理・建築・電気の担当者との工程打ち合わせの中で確認し合い、連携して作業に当たりました。